燕物産株式会社 工場見学ツアー オーディオガイド(日本語)


 

ようこそ!燕物産の工場見学ツアーへ。

 

このガイドはセルフ再生式になっており、現場の各作業場や機械には番号が振られています。

見学の際には、割り振られた番号再生ボタンを押してください。該当する工程の解説が流れ、見ている作業とナレーションがリンクします。 

  

≪皆さまへ大切なお願い≫

・工場内は機械音が大きいため、音声ガイドの音量を上げてご利用ください。
・工場内は危険ですので、スタッフの指示に必ず従ってください。
・勝手に機械や製品に手を触れないでください。
・立ち入り禁止区域見学不可区域には入らないようお願いいたします。
・足元が滑りやすい場所段差がありますので十分にご注意ください。
・ルールを守れない方には社員からお声がけさせていただき、見学を中断していただく場合があります。ご了承ください。

 

※For the English version, please click here.

※如需中文版本,請點擊這裡。

 

 

1. 材料切断


工場見学の最初にご覧いただくのは、厚みのあるステンレス鋼の板です。燕物産のスプーンは、この高品質なステンレスから生まれます。まずは設計寸法に合わせて切断されるのですが、無駄を出さないよう綿密に配置が計算されています。

 

切断機が響かせる“カチン”という硬質な音は、適切にカットできている証拠。熟練の職人は、この音や刃の感触でわずかな誤差も感じ取ります。ここから未来のスプーンの原点が始まるのです。


2.地抜き(じぬき)


続いて“地抜き”。ここでは、板から効率よくスプーンの形を打ち抜きます。金型にセットされた板がプレスされる時、鋭い“パチッ”という音とともに、スプーンのシルエットが浮かび上がります。

 

まだ平たい形ですが、これで確かな輪郭が生まれました。生産効率と金属ロスの削減が工夫されていて、数多くのスプーンを安定して生み出すための要となる工程です。


3.ロール成形


ローラーで金属を延ばし、スプーンのすくう部分を薄く広げていきます。口に入れたときの心地よさは、ここで決まっていくのです。シャリシャリと擦れる音が聞こえますね。※写真追加する


4.半切り(外形取り)


プレスで、スプーンの最終的なシルエットを打ち抜きます。ここで初めて“あ、スプーンだ”と形が整います。


5.柄押し


柄押しでは、持ちやすさやデザインのために凹凸をつけます。見た目の美しさと機能性を両立させた工程です。

※画像探し中


6.ツボ押し


スプーンの中心、“すくう部分”を立体的に押し出します。深さと丸みが整うことで、“食べものをすくう道具”へと近づきます。


7.曲げ・調整


次に角度を曲げ、手に持った時に自然にフィットする感覚を作ります。小さな曲げでも、使いやすさは大きく変わります。

※画像探し中


8.バリ抜き


プレスで発生した金属のトゲ=“バリ”を取り除きます。安全のための大切な作業で、一本一本丁寧に確認されます。

 


9.自動研磨


続いて自動研磨。バフと呼ばれる布でスプーンの表面を一気に整えます。シャーッと削る音に耳をすませると、スプーンがツヤを帯び始める瞬間が感じられるでしょう。


10.手磨き・鏡面研磨


燕の真骨頂、熟練工による磨きの工程。一本一本、鏡のようになるまで磨き上げられます。目の前の製品に自分の顔が映るほどの仕上がりです。


11.洗浄


美しくなったスプーンも、そのままでは微細な粉や油脂が残っています。しっかり洗浄し、清潔で安全に仕上げる工程です。


12. 検品


最後の仕上げ前に、一本ずつ傷や歪みを厳しくチェックします。合格品だけが次へ進むことができます。

 


13.包装


合格品は丁寧に包装され、商品として完成します。いま目の前で箱に収められている姿が、皆様の手元に届くその姿なのです。


14.完成品・出荷


包装を終えたスプーンは、ついに完成品として出荷の準備が整います。箱に詰められた製品は、全国や世界各地の食卓へと旅立ちます。是非、細部に宿る職人技を感じてみてください。

 

それが燕物産が世界に誇るものづくりの答えです。 



 

最後までお聞きいただき、ありがとうございました!

 

日本有数のものづくりの町として知られ、長い歴史のなかで培われてきた、新潟県燕市の金属洋食器製造の技術は、今もなお受け継がれ、職人の技と誇りが日々ここで息づいています。

 

ご覧いただいた通り、一つのカトラリーには創業時から続く職人の技と想い、工場全体のチームワークが込められています。

 

ぜひ、本日見ていただいた製品に実際に手で触れて、その輝きや重み、長く愛用できる確かな品質をじっくりと感じてみてください。

 

燕物産のカトラリーは、一生ものとして大切に使っていただける道具です。

末永く皆様の日常に寄り添い、その存在が豊かな食卓を彩ることを願っております。

 

本日は燕物産の工場見学にお越しいただき、

誠にありがとうございました。