大正初期から職人たちが代々守り続け、長年にわたりお客様に愛されてきた【月桂樹】。発売から100年以上が経過し、新たに次の100年も愛される洋食器を目指す開発プロジェクトが始動。第1号となる【Ten】が誕生しました。着物柄や日本画、日本家屋の美しさをデザインに取り入れた新しい「和の匙(さじ)」です。
《本プロジェクトにおける3つのポリシー》
①新たなスタンダードの探求
②機能美の追求
③技術の継承と革新
自然と「和」を感じる持ち手
親和性を感じる日本らしさを形にし、芸術品ではなく日用品を開発することをコンセプトとしました。持ち手には、着物柄の一つである江戸小紋五役の“大小霰(だいしょうあられ)”と、日本画技法の“隈取り(くまどり)”によってうまれるぼかしを融合させ、越後雪国の情景を表現しました。また、日本家屋の梁の力強さをヒントに、手に持ったときの安定感を体現しました。
「研磨職人が見える」唯一無二の仕上げ
1本ごとに3つの研磨技術が詰め込まれています。「磨く」「削る」に加え、初の「剥ぐ」研磨技術を採用し、職人の手の動きが模様として現れる唯一無二の仕上がりを実現しました。特に、「削る」「剥ぐ」ことで生まれる表面の変化は、職人の手の動きが模様としてあらわれています。すべて手作業のため、同じ仕上がりは一つとしてありません。
美しさと機能性を兼ね備えた表面処理
筋目を際立たせるだけでなく、機能性向上のため、イオンプレーティング加工を施しました。この加工は、従来のメッキ加工とは異なり、変色の心配がなく、自動食洗機にも対応しています。また、耐摩耗性が高く、傷がつきにくいため、美しさが長く保たれます。
デザインルーツ
①江戸小紋五役の“大小霰(だいしょうあられ)”とは
江戸時代、徳川幕府が継続的に発令した奢侈禁止令により、着物の素材、染め色、模様などが制限されました。粋な江戸の職人は、隠れたところに贅を尽くすことに力を注ぎ、遠目からみて無地に見える無数の模様、江戸小紋五役を誕生させました。
②日本画技法の“隈取り(くまどり)”とは
隈取り(くまどり)は、日本画の制作工程の1つ。先に塗った画面上の絵具や墨が乾かないうちに、水を含ませた筆でぼかしや濃淡を入れる日本画の表現技法です。暈(うん・ぼかし)ともいいます。立体感や形態の強調、装飾的効果があります。
③日本家屋の梁とは
梁は、床や屋根の荷重を支える役割を果たす建物の横方向の骨組みのことです。日本家屋は、木材だけでなく、漆喰や珪藻土などの天然素材、瓦屋根をはじめかなりの重量となります。さらに、新潟では豪雪に耐えなければなりません。垂直方向に支える柱だけでなく、水平方向に支える梁の役割もなくてはならないものです。
商品詳細
商品名 | Ten (読み方:てん) |
アイテム名 |
デザートナイフ(220mm) デザートフォーク(191mm) デザートスプーン(191mm) ティースプーン(140mm) ヒメフォーク(141mm) |
カラーバリエーション |
全6種類 ・ブラック×ミラー ・ブラック×サテン ・ブルー×ミラー ・ブルー×サテン ・カッパー×ミラー ・カッパー×サテン |
素材 | 18-8ステンレス ※海外では18-10ステンレスとして通用する材料を使用 |
その他事項 |
・食洗機対応 ・強力な酸性・アルカリ性洗剤、漂白剤の使用は避けてください。 変色、損傷、劣化の恐れがあります。中性洗剤での使用をお願いします。 ・研磨布やペースト、スチールたわしなどで表面を擦らないでください。傷、剥がれの原因となります。 ・電子レンジ、直火はご遠慮ください。 |