燕物産工場物語──専務取締役 捧 開維さん


 

 

 銀行での法人営業を経て、ものづくりの世界へ飛び込んだ捧専務。現在は経営から商品企画、広報まで幅広く担当し、「お客さま目線」を大切に日々挑戦を続けています。職人やチームと連携し、企画から製造まで一貫して関われるのが燕物産の魅力。丁寧さとスピードを両立しながら、次の100年を見据えた“新しいものづくり”を推進しています。

 

 

専務取締役

 

捧 開維さん

30代(2025年8月現在)。

 

2020年入社

 

 

Q :入社前はどのような仕事をしていましたか?

 都内の銀行で5年間、法人営業を中心に勤めていました。

 

Q :燕物産株式会社を選んだ理由は?決め手になったポイントは? 

企画から製造まで一貫して携われる「ものづくりのメーカー」に惹かれました。

特に、部品ではなく完成品を世に送り出している点が魅力でした。

自分が関わった商品が世の中で使われているのを見ることができるという、

メーカーならではの喜びに魅力を感じました。

 



 

Q : 入社前と入社後で、会社や仕事に対するイメージに違いはありましたか?

 想像以上に、細かく繊細な作業や、地道な手配業務が多いことに驚きました。

今は、良い商品が溢れ、ネットですぐに買える時代。

単に商品を開発・提案するだけではお客さまに届きません。

情報の伝達速度も加速し、流行やライフスタイルの変化も早くなっています。

そうした中で、丁寧さとスピードの両立が求められていると感じました。

 

Q : 現在の業務内容を具体的に教えてください。

 

経営戦略や業績管理といった経営全般に加えて、

営業、製造管理、人事、広報、商品企画・開発、システム管理など幅広く担当しています。

中でも特に注力している業務を一部ご紹介します。

 

●商品企画・開発(営業)

既存商品の販売だけでなく、お客さまのニーズに応じた提案・商品開発のお手伝いをします。メーカーならではの「営業が商品開発を担う」スタイルです。

アイデアを形にするのは簡単ではありませんが、職人や協力工場と何度も打ち合わせを重ね、商品化を目指します。常に開発案件があるわけではないので、自ら市場のニーズやお客さまのお困りごとを探し、提案する姿勢が求められます。

 

●広報

近年では、広報の役割も非常に重要です。SNSなどのオンライン発信に加え、展示会参加、工場見学、POPUPやワークショップなど、実際に体験してもらうリアルな場づくりにも力を入れています。

商品だけでなく、職人の技術や会社の想いを伝えることで、ブランドの認知拡大に取り組んでいます。

 



 

Q :仕事のやりがいや面白さを感じる瞬間はどんな時ですか?

 

YOASOBIさんとのコラボレーションが実現したときは、大きなやりがいを感じました。

きっかけは、2021年に都内百貨店で行っていたPOPUPイベント。お客さまとして訪れた方が弊社のカトラリーを気に入ってくださり、実はその方がYOASOBIさんのライブグッズの開発担当者だったのです。

その後、弊社にご指名で依頼をいただき、コラボが実現しました。自分たちの施策が形になり、世界中のお客さまに商品を届けられたことは、大きな自信と喜びになりました。

 

Q :仕事をする上で大切にしていることは何ですか?

 

経営判断をする立場として、「迷ったらお客さま目線で考える」ことを大切にしています。

また、日々の業務では、提案者や相談者の話をよく聞き、想いを受け止めるようにしています。

一人では仕事は完結しません。全員が同じ目標に向かい、気持ちよく成長できる職場を目指しています。

 



 

Q :  1日のスケジュールを簡単に教えてください。

 

●始業~午前中(8:30 出勤、メールチェック、電話対応などのデスクワーク) 

   8:00 出勤、メールチェック

   8:25 営業部朝礼

   8:30~10:00 製造計画確認・進捗チェック・材料手配

 10:00~12:00 新規取引に向けた提案書作成

 

●昼~15時休憩(お客様対応、商品補充、社内を動き回っています。)

 12:00~12:55 昼食(持参したお弁当)

 12:55 製造現場昼礼に参加

 13:30~15:00 POPUPレイアウトの打ち合わせ(オンライン)

 

●15時休憩~就業(翌日の準備として、手配依頼など、退勤)

 15:10~16:30 メール返信、資料作成。随時、各部署からの相談対応

 16:30~17:00 社内巡回・声掛け

 17:00~18:00 スケジュール確認とメール返信、資料作成

 



 

Q :  社内の雰囲気や、上司・同僚との関係性はどのような感じですか?

 

社長をはじめ、上司も現場に積極的に関わる、フラットで距離感の近い会社です。

緊張して話しかけにくい、些細なことが相談しづらい、という雰囲気はありません。

比較的おだやかで、落ち着いた社風です。それぞれが集中しながらも、困った時は職位に関係なく支え合う文化があります。普段は飲み会などはほとんどありませんが、年に1~2回ある会社全体の飲み会(自由参加)では、ほとんどの社員が参加しています。

 

Q : 燕物産株式会社の魅力を一言で表すと?

 

「先輩たちの実績の上に、ゼロからのものづくりに挑戦できる会社」です。

 



 

 Q : 入社後、職場に馴染むまでのサポート体制や研修制度はどうでしたか?

 

入社時には、必ず1名の指導員が担当として付き、基本的に変わることなく継続して相談できます。

また、中途・新卒問わず、入社後3ヶ月間は毎月1回の面談を実施し、不安やギャップを解消する体制を整えています。

 

 Q : この会社・仕事に向いている人はどんな人だと思いますか?

 

どの職種であっても、ものづくりに興味を持ち、楽しめる方が向いていると思います。

ただの作業ではなく、好奇心を持って取り組むことで、成長のスピードも早くなり、自分の力として身につけられる仕事です。また、細かい業務の積み重ねが多いため、根気のある方にも向いています。

 



 

Q :   最後に、求職者へメッセージをお願いします。

 

お客さまの「食」に、生涯寄り添う洋食器を。

次の100年も愛される製品を、一緒につくっていきましょう!